みなさんは「FANG+(ファングプラス)」という指数をご存じでしょうか?
最近、米国ハイテク株に興味を持つ投資家の間で話題になっている指数です。
実は私もこのFANG+指数に連動する金融商品に投資しており、
今回はその魅力とリスクを初心者の方にもわかりやすく解説します。
明るくポップな雰囲気でお届けしますので、ぜひ最後までお付き合いください😊
FANG+指数って何?
まずは基本から。FANGとは元々、米国の代表的なハイテク株4社(Facebook、Amazon、Netflix、Google)の頭文字を取った言葉です。
後にAppleも加わり「FAANG(ファング)」とも呼ばれるようになりました。
paytmmoney.comでは、その5社の株価がコロナ禍以降に急成長したことが紹介されていますが、
FANG+指数はこれら「FAANG」5社にプラスして
さらに5社を加えた計10社で構成される指数ですice.com。
ポイントは、その構成が均等加重(イコールウェイト)であること。
通常の株価指数(例えばナスダック100やS&P500)は「時価総額加重型」で、
時価総額の大きい銘柄(大型株)の影響がとても大きくなります。
一方、FANG+指数では10銘柄をすべて同じ比率(各約10%)で組み入れていますmicrosectors.commicrosectors.com。
そのため「特定の巨大企業だけの動きに振り回されにくい」という特徴があります。
市場全体の指数だとAppleやMicrosoftなど一部の超大型株が指数を左右しがちですが、
FANG+では均等配分によって分散が効いているのですmicrosectors.com。
どんな銘柄が含まれているの?
では、そのFANG+指数の「10銘柄」とは具体的にどんな企業でしょうか。
まず中心となるのは有名なFAANGの5社です。
つまり、Meta(旧Facebook)、Amazon、Apple、Netflix、Alphabet(Googleの親会社)の5社です。
これに加えて、ハイテク界を牽引する5社が選ばれています。現在のラインナップは、
Microsoft(マイクロソフト)、NVIDIA(エヌビディア)、Broadcom(ブロードコム)、ServiceNow(サービスナウ)、CrowdStrike(クラウドストライク)といった顔ぶれですice.comice.com。
聞き慣れない社名もあるかもしれませんが、ServiceNowやCrowdStrikeは企業向けのクラウドサービス・サイバーセキュリティなど次世代テクノロジー領域で急成長中の企業です。
これら新興企業も含め、常に“今をときめくテック企業”合計10社で
構成されているのがFANG+指数なのです。
ちなみに、FANG+指数は定期的に構成銘柄の見直し(入れ替え)も行われます。
たとえば過去には中国ネット大手のAlibaba(アリババ)やBaidu(バイドゥ)が入っていましたが、
2022年に除外されて代わりに米国のAMD(半導体メーカー)とSnowflake(クラウド企業)が
追加されましたmifsee.com。
さらに2024年にはTesla(テスラ)とSnowflakeが外れ、新たにServiceNowとCrowdStrikeが採用されていますmifsee.com。
このように常に“次世代テクノロジー”の代表格を揃えるためにメンバー入替も行われるんですね。
初心者の方は細かい入替まで覚えなくてもOKですが、
「有名ハイテク+新興ハイテク」のミックスだと押さえておきましょう。
均等10%ずつなので、どの銘柄も指数全体に与える影響は同程度です。
FANG+指数の過去の成績は?どれくらいスゴい?
「ハイテク10社」に集中投資するこのFANG+、やっぱりリターンも高いんです!
過去の数字を見てみましょう。
2014年9月から2025年7月までの年平均リターンは約28.8%という驚異的なものでしたice.com。
比較すると同じ期間のナスダック100指数は年約18.3%、S&P500指数は約13.0%のリターンだったので、FANG+指数の伸びが群を抜いていることが分かりますice.com。
約10年間で見ると、ナスダック100が6倍程度になったのに対し、
FANG+指数は実に16倍以上にも価値を伸ばした計算です(配当込・税引前)ice.com。
まさに「10社だけの濃縮ポートフォリオ」の威力ですね!
ただし、ここで注意。「過去すごかった=未来も安泰」ではないのが投資の難しいところです💦
確かにFANG+指数は近年まで素晴らしいパフォーマンスでしたが、
それはGAFAを中心にハイテク企業が高成長を遂げた結果でもあります。
今後も同じようにいく保証はありませんし、後述するように
値動きの荒さ(ボラティリティ)も大きいです。
過去の栄光ばかりに目を奪われず、リスク面もしっかり見ていきましょう。
次章ではその点を説明しますね。
やっぱりハイリスク?FANG+のリスクと注意点
ここまで聞くと「めっちゃ儲かりそう!」とテンションが上がるかもしれませんが、
ちょっと待ってください😅 FANG+指数には高リスクな一面もあります。
何しろ対象はたった10銘柄、しかもハイテク・グロース株に集中しています。
ハイテク株は業績や金利動向によって株価が大きく上下しやすい傾向があります。
FANG+指数も例に漏れず値動きの振れ幅が大きいです。
実際、2022年の市場急落時にはFANG+指数も非常に大きな下落に見舞われましたmifsee.com。
この年はインフレや金利上昇でハイテク株が軒並み売られ、
FANG+指数はピークから約半値近くまで急落しています
(つまり資産価値が半分に減った!ということです)。
個別株10社のうちどれかが不祥事や業績悪化に陥れば、
指数全体に占める割合は約10%ですからダメージもそれなりに大きいです。
またセクターも偏っているため、ITバブル崩壊のようにハイテク全体が
低迷する局面では大きな痛手を被るでしょう。
そしてリバランス(均等比率への戻し)は四半期ごとです。
均等とはいえ日々の株価変動で重みづけはズレます。
例えばNVIDIAなどが急騰すればその比率が一時的に他より高くなりますし、
逆に暴落すれば比率も下がります。四半期ごとに再度10%ずつに調整されますが、
調整までの間は一部銘柄の変動が指数に偏って影響する可能性もあります。
このように「分散されているようで、実は中身は超集中」という特性を理解しておくことが重要です。
投資初心者の方は、ハイリスク・ハイリターン商品であることを肝に銘じておきましょう。
くれぐれも全力で飛び乗るのではなく、自分のリスク許容度と相談しながら付き合ってくださいね。
レバナスとの比較:どっちがいいの?
さて、ここからはFANG+と「レバナス」の比較についてお話しします。
レバナスとは「レバレッジ型ナスダック100」の略称で、
日本ではナスダック100指数の2倍の値動きを目指す投資信託などが人気です
(有名なのは大和アセットの「iFreeレバレッジ NASDAQ100」等ですね)。
実は私も**「レバナスとFANG+、どちらがよりパフォーマンスが良いのか?」という素朴な疑問が湧き、自ら両方に投資して実験中なんです!投資は実際にお金を入れて経験を積むことが大事だと考えているので、身をもって両者の違いを感じてみようというわけです🤓
FANG+とレバナス(QLD)の構造とリターン比較のイメージ。
FANG+はハイテク10社均等、レバナスはナスダック100指数の2倍レバレッジ商品を指す。
まず構造の違いを簡単に整理しましょう。
FANG+は先述の通り10社均等の株式ポートフォリオですが、
レバナスはナスダック100指数を2倍に増幅する金融商品(ETFや投資信託)です。
つまり、銘柄数で言えばFANG+は10銘柄、レバナス(ナスダック100の2x)は100銘柄と
分散度合いが異なりますtoushikurabe.com。
またレバナスはレバレッジ(てこの原理)を利用しているため、値動きの振れ幅も2倍に拡大されます。一方FANG+はレバレッジこそ掛けていませんが、そもそも厳選したハイテク株のみなので
ハイリスク・ハイリターン型である点は共通していますtoushikurabe.com。
では、実際のパフォーマンスはどう違うのでしょうか?過去のデータをもとに比較してみます。
青線がFANG+指数、赤線がレバナス(QLD、ナスダック100の2倍)の日次基準価格の推移(2014年9月を100として正規化したもの)。
赤のレバナスの方が上昇局面(右肩上がりの部分)で青より大きく上振れしている一方、
2022年の下落局面では青よりも大きく下振れしていることがわかります。
両者とも2023年〜2024年にかけて回復傾向ですが、
直近の調整局面ではまた赤線の落ち込みが目立っています。toushikurabe.comtoushikurabe.com
グラフを見ると一目瞭然ですが、上昇相場ではレバナス(赤)がFANG+(青)以上の勢いで
資産を増やしています。例えば2020~2021年のような強い上げ相場では、
レバナスが2倍の威力でリターンを押し上げるため、FANG+の成績を大きく上回りました
(実績ではこの期間FANG+が+175%ほどに対し、レバナスは+388%と圧倒toushikurabe.com)。
まさにレバレッジ型ETFならではの爆発力ですね。
しかし、一旦下落相場に転じると様相は逆転します。
レバナスは下げ幅も2倍になってしまうため、大暴落時のダメージが甚大です。
実際、2022年の下落局面ではFANG+が年間で-41%の損失だったのに対し、
レバナスは-61%もの大幅下落となりましたtoushikurabe.comtoushikurabe.com。
ピークからの最大ドローダウン(下落率)で見ると、FANG+が約-49%で収まったのに対し、
レバナスは-64%にも達していますtoushikurabe.comtoushikurabe.com。
半分の損失と三分の二の損失では、精神的なダメージも雲泥の差ですよね…。
レバナスは「上がるときはすごいが、下がるときも容赦なくすごい」のです。
もう一つ、横ばい相場(あまり動きがない局面)についても触れておきます。
こういう時は両者とも利益は出にくいですが、レバナスはボラティリティ(値動きのブレ)にも
2倍で反応してしまうため、ジリジリと資産が目減りしやすいという欠点があります
toushikurabe.com。一方FANG+は銘柄数が少ない分ボラティリティも抑えめで、
レンジ相場では資産をほぼ維持できるケースが多いようですtoushikurabe.com。
実際、2015~2016年あたりは市場全体があまり動かない「ヨコヨコ相場」でしたが、
その期間にFANG+はわずかでもプラスを保ったのに対し、レバナスはマイナスに沈んでいますtoushikurabe.com。
この**「動かない時に削られにくい」**点はFANG+のひそかな強みと言えるでしょう。
こうして比べてみると、FANG+とレバナスは同じハイテク系の高成長株グループへの投資とはいえ、
リターンの得られ方・リスクの出方がかなり異なることがお分かりいただけたかと思いますtoushikurabe.com。まとめると:
- 上昇相場: レバナスの方がより大きなリターンを狙える(2倍のため)toushikurabe.com。
- 下落相場: レバナスの方が損失も深刻化しやすい。FANG+は幾分マシtoushikurabe.comtoushikurabe.com。
- 横ばい相場: レバナスはコツコツ資産を減らしがちだが、FANG+は比較的安定toushikurabe.com。
では**「どちらが良いの?」という問いですが、これは投資家それぞれのリスク許容度や投資スタイルによります。より攻めて大きく増やしたいならレバナスも魅力的ですが、暴落時に耐えるメンタルと資金管理が不可欠ですtoushikurabe.com。一方「乱高下が激しすぎるのはちょっと…」という方には、FANG+のほうが値動きがやや穏やかで持ち続けやすい構造と言えるでしょうtoushikurabe.com。過去のシャープレシオ(リスクあたりの効率)比較では、FANG+のほうが良好だったというデータもありますtoushikurabe.com。つまりリスクとリターンのバランスではFANG+が優秀**だった面もあるのです。
まとめ:私がFANG+に投資する理由と今後の期待💡
最後に少し個人的なお話を…。私がFANG+に投資しているのは、
前述のように「レバナスとどちらが儲かるか?」を自分で確かめてみたいという
実験的な理由からです。もちろんFANG+自体の将来性にも期待しています。
構成銘柄を見ても、今をときめくビッグテックや次世代企業ばかり。ice.comによれば、
FANG+指数は他の主要株価指数を凌駕するリターンを叩き出してきましたし、
これからも米国の技術革新が続く限りは高い成長が見込めるかもしれません。
とはいえ、投資は常に不確実性との戦いです。
10年前に誰が今のGAFA台頭を完全に予想できたでしょうか?
FANG+が今後10年でどうなっているかは誰にも分かりませんmifsee.com。
だからこそ私自身、実際にお金を投じて学ぶことを大切にしています。
投資信託でコツコツ積み立てながら、その値動きを肌で感じ、
良い点も悪い点も含めて経験値にしていきたいのです。
幸い、新しいNISA制度でFANG+指数連動ファンドも非課税枠で持てるようになり、攻めのポートフォリオとして注目を集めていますtoushikurabe.com。
初心者の皆さんへ: FANG+指数は確かに魅力的な高成長ポテンシャルを秘めていますが、
その分ハイリスクでもあります。ぜひ今回の記事の内容を踏まえて、
自分に合った投資かどうかじっくり考えてみてください。
レバナス含め他の商品とも比較し、
「自分がどれだけのリターンを狙い、その過程でどれだけの変動に耐えられるか」を
判断軸にすると良いでしょうtoushikurabe.com。
投資の世界には魅力的な選択肢がたくさんありますが、
焦らず一歩ずつ知識と経験を積んでいけばOKです👍
最後までお読みいただきありがとうございました!
FANG+指数について理解が深まりましたでしょうか?
今後も皆さんの投資リテラシー向上に役立つ情報を、明るく楽しく発信していきます。それでは、ハッピー・インベスティング!🚀📈
参考資料: FANG+指数の構成・特徴・実績等microsectors.comice.comtoushikurabe.com、レバナスとの比較データtoushikurabe.comtoushikurabe.comなどを参照しました。