2014年に発売され大ヒットとなった「21世紀の資本」
フランスの経済学者トマ・ピケティさんが書いたこの本は当時話題になりましたが
現在でもその影響力は健在です
ページ数700以上、価格5000円以上と非常に高価なものでしたが全世界で100万部以上売れました
それもそのはず、中身がすごいんです
どのあたりがすごいって
過去200年以上に渡る膨大な経済データを
1ヶ国でも大変なのに約20ヵ国分
15年の歳月をかけてまとめてあげています
そして、ある不等式を導き出しました
それが「r>g」というものです
”r”とは「資産からの利益率(return)」
”g”とは「経済の成長率(growth)」
つまり「r>g」は
「資産運用から得られる利益は、経済成長による賃金上昇よりも大きい」
ということです
資産運用で増加する財産の上昇率と、経済が成長して増加する賃金の上昇率を比べると
2倍ほどの差があることが、この本では述べられています
それは金融資産の投資・運用を開始すれば、すぐ実感できます
仮に、100万円を投資した商品の価格が1日4%上昇するだけで、4万円の利益が発生します
これを会社員が給与としてもらうためには
8時間勤務で時給5000円以上の仕事を見つけなくてはいけません
※簡潔に書くため税金は考慮していません
もちろん商品の価格が下落すれば損失が発生するのですが
10年以上の長期運用することで、その可能性が大幅に抑えられることは
投資の世界においては広く知られていることです
日本では資産収入の理解度が高いとはいいづらく、ギャンブルと混同されているところがありますが
それはひどくもったいない・・・いえ恐怖すらあります
人口減少に歯止めが効かず、労働力不足に陥り経済が縮小していく可能性が高いこの日本において
労働収入一辺倒で生きていくことは、目の前の危険を放置していくことと同義です
「卵は一つの籠(カゴ)に盛るな」という格言がありますが
厳しい現状を生きていくこれからにおいて、今まで以上に意味のあるものになっていくことでしょう